天使。

2003年6月26日
きみのその
純粋さがキライ 真っ直ぐさがキライ
幼さがキライ 美しさがキライ
透きとおった笑顔がキライ
あとから溢れる情熱がキライ
いっそ汚してしまえれば
もっと近くに行けるのに


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


子供が苦手だ。
野蛮で、直情的直接的、そして思いやりの欠片もない。

だから克服してやろうと思い、
なんとなく障害児の外出支援のボランティアを始めた。
外出支援といっても、月に2回子供達と一緒に遠足に行くというもので
教育上こうしなきゃいけないとか、そんな堅苦しいことがないので
わりと気に入っている。

だがしかし
やっぱり子供は野蛮。
ところ構わず泣き喚く、走り回る、
ヒトを馬鹿にする、でれでれ甘える。
自分もかつては子供だったという事実さえ信じ難くなってくる。
先日も、遠足に行った水族館で女の子が
だだをこねて座り込み、何を言っても動かなくなったかと思えば
機嫌がなおるとはしゃいで帰りたくないと言い出した。
振り回されてクタクタの帰り道、もうイヤだ、子供なんて大っ嫌いだ!
と思っていたのに、
どちらからともなく手をつないで、言葉を交わすこともなく歩いていると
いっぱいになっていた疲れと嫌悪感をすっかり忘れてしまった。
これが子供マジックなのか?!

母親が迎えにきて、おにーさんやおねーさんとバイバイすると
嬉々として母親の手を握り締めて帰っていく。
小さな彼らは、今日あたしと遊んだ事を
ほんのちょっとでも憶えていてくれるんだろーか。
例えば数ヵ月後、例えば一年後、
例えば大人になったころには。

こんなに説明のつかない魅力を振り撒いておいて
ケロリとした顔で帰っていくあの小さい怪獣たちは
やっぱりどう考えても、野蛮な動物なのである。



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