たばこ。

2003年5月19日
あたしを形づくったもの。


たばこ。

数冊の本と

吹かれた海風 足の裏の砂の感触。

雨の中のふたりぼっちの部屋と
湿った音楽。
隣で寝ている肩の丸みと 足先の温度。

真っ直ぐで熱っぽくて野蛮なあたし
うらぎられたあたし。

夏の暑さ
拗ねて布団に突っ伏したあのときの
汗と気だるさと 途方も無いさみしさと。

泣きべそ それを
甘やかしてくれるだれか。

ひとつだけ 叶えたい夢。


あたしがここにいる。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★

健康増進法なるものが施行された。
私には「一人っ子政策」ばりの中国挿絵と共にイメージされてしまう。
肌ツヤの良い女の子がグリコみたいな万歳してる絵が思い浮かぶ。
なんとなく。
この何やら如何わしい法律のせいで、
街のあらゆる所から灰皿が撤去されてしまった。
そりゃ
煙草のけむりで隣の人を咳込ませてしまったら申し訳ないし、
国民が「せーのっ」で灰皿を隠してしまわなければならないほど
日本人の健康状態が悪いとしたら、確かに問題なのだが
私は喫煙の数分間の、ちょっと優雅な気分が大好きだ。
気心知れた友人と、また初対面の人とゆっくり話せる時間で
なにより
吸って、吐いて、自分の呼吸を感じる時間なのです。
毒を吸いながら生きてる事を実感するのもなんだけど、さ。
毎朝、私の通勤路で唯一残っているJR品川駅のホームの灰皿に
ここぞとばかりの人たちが群がっているのを見て
少しセツナイ気分になってしまう。
分煙だけで、いいじゃないかぁ・・・。

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